都知事選の行方

今年は4月に統一地方選、7月に参院選を控え、国会は始まったばかりですが、既に選挙モードに入っているような状況です。柳沢発言で愛知県知事選と北九州市長選がどうなるかと注目を集めましたが、与党がかろうじて1勝1敗。あと1週間あったらどうなったか分からないような状況でした。注目は勿論参院選ですが、統一地方選では何といっても都知事選が天王山。今のところ石原知事の三選が有力となっていますが、民主党が誰を立てるかで非常に興味深い選挙になります。前2回の選挙では対抗馬が弱すぎてつまらない選挙でしたが、今回は是非力勝負の出来る候補を立ててほしいものです。
その石原さんですが、先日の芥川賞選考委員会で、珍しく受賞作を相当誉めていました。私ははっきり言って、彼がまいかい候補作をまともに読んでいるとは思っていませんし、彼が選考委員の資格があるような作家かといわれれば、そんな資格があるとも思いません。確かに彼は政治家になる前に多作ではあったでしょうが、代表作は「太陽の季節」、「化石の森」ぐらいではないでしょうか。はっきり言って小説は「太陽の季節」だけであり、彼を最も有名にしたのは、森田昭夫との共著「NOと言える日本」です。そんな彼が人の作品を審査する資格があるとは思えません。おまけにほとんど読んでいないような作家では。そして彼の過去は失言の連続です。「第三国人」発言や「ババア」発言。腹で思っていることがそのまま言葉に出て、しかもそれを反省しない政治家でもあります。都民は少し彼をこのままと知事にしておいていいのかどうかを考えてみるときかもしれません。
これは決して他陣営からの中傷ではなく、私の感じるところです。
今日はこの辺で。