民主党党首選の行方

偽メール事件からの混乱を経て、いよいよ民主党の党首選が行われることになりました。前回は菅対前原の戦いでしたが、今回は菅対小沢。前回よりは重量級の党首選となりました。今のところ小沢有利の形勢のようですが、あけて見なければ分かりません。新聞報道によると、小沢は本気、菅は負けても幹事長の椅子を手に入れればもうけもの、といった観測があります。しかしこれでは真剣勝負は出来ません。
私に予想ですが、小沢勝利は間違いないでしょうが、幹事長には菅以外の人間を小沢は指名すると思います。小沢-菅ではどう見てもうまくやっていける布陣ではありません。
ところで、小沢支持をいち早く表明したのが旧社会党グループ、とりわけ横路が小沢に接近しているとのこと。どうして小沢と横路なのか。全くいい加減なもんです。
自民党の右と左も相当な開きがありますが、民主党のそれは大変なものです。自民党の開きが大西洋とすれば、民主党の開きは太平洋ぐらいでしょうか。こんな政党が政権をとると言っていること自体がおかしな話ですが、「今はもうイデオロギーは関係ない」で割り切ってしまえば何でもありなのかもしれません。7日の投票結果を楽しみにしたいと思います。
全く話は変わりますが、先日橋本派への日歯連からの1億円献金事件で起訴されていた村岡兼三氏の1審判決があり、無罪が言い渡されました。料亭で実際に献金(小切手)を受け取った場所にいた橋本、野中、青木の三氏は全く人事のように「記憶にない」等の発言を繰り返し、彼ら3人が起訴されずに、政界を引退していた村岡だけが起訴されるという、真に摩訶不思議な事件でした。村岡が仮に関わっていたとしても、彼だけ起訴されることには誰もが納得しないでしょう。検察に何か圧力がかかったのか、そうでなければ検察の不見識としか言いようがありません。検察が自民党の暗部を覆い隠してしまった罪は大きいと言わざるを得ません。
この裁判で村岡に無罪を言い渡した裁判官が村岡に対して、「せめて今日ぐらいは心置きなく花見でもしてください」といった粋な労いの言葉をかけたとのこと。
今日はこの辺で。