映画「トムボーイ」「ブータン 山の教室」

1月13日(木)、久しぶりに中学時代の同級生男女二人との懇親。男性は昨年1月に62歳の奥さんを亡くした旧友で、今は一人暮らしとのこと。共働きの娘夫婦が近所に住んでいるので、今は孫の面倒を見たりして暮らしているとのこと。長患いしていたわけではなく、クモ膜下で本当の急死。すぐには会えなかったのですが、13日に会うことができ、本人も元気そうで安心しました。中学を卒業して50年もたつのですが、たった3年間一緒に過ごしただけなのですが、中学時代の旧友との縁は、小学校・高校・大学と比べて濃密な気がします。すでに他界した同級生もいますが、旧友は大事にしたいものとつくづく思う今日この頃です。懇親の場所が飯田橋だったので、渾身の前にギンレイホールにて映画鑑賞。

フランス映画「トムボーイ」は、小学生のトランスジェンダーの苦悩を描く映画。予備知識なく見たのですが、最初は男の子の家族や団地の子供たちとの場面が続き、何がテーマなのかな?と思いきや、次第に男の子と思っていた児童が、身体を気にする場面が出てきて、やっとLGBT関連映画と気づいた次第。LGBT先進地域と思われる西欧にあっても、未だにトランスジェンダーに対する偏見は大きいことが認識できます。特に小学生からすでに大きな悩みを抱えて苦しみ小学生が、次第に切なくなってきます。周囲の大人は当然として、小学生同士の相手の気持ちがわからない故の辛らつな言葉で、こうしたトランスジェンダーの子供が傷ついていく社会の残酷さを垣間見ました。

ブータン 山の学校」は、世界一幸福な国を目指すブータンの首都に住む若い教師が、4,800mの高地にある山の学校の教師になることを命じられ、いやいやながらも、8日間の長い旅で村に到着し、村人から盛大な歓迎を受けて、次第にやりがいを見出していく姿を描く。私は、会社員時代にブータンからの研修生2人をお世話したことがあるのですが、ここに出てくる若い教師と同じく、素朴な感じではなく普通に東京の生活にも慣れてしまう現代的な青年でしたが、教師が行った村はとにかく素朴な人々。その中で、女子児童のかわいらしい笑顔に魅了されます。教師を待ちに待った子供たちや親たちにとって、いついてくれる教師は宝物。子供たちも素朴で勝つ勉強熱心で、教師の正に本望と感じる時間と空間がそこにありました。歌を歌う素敵な村の女性も登場し、恋心も芽生えるのですが、冬に近づき別れの時が迫る。残念ながら残る決心はしないのですが、若い教師は必ず戻ってくる余韻を感じるラストでした。

今日はこの辺で。