映画「エタニティ」、「婚約者の友人」

4月7日(土)、ギンレイホールにてヨーロッパ映画二題鑑賞。
フランス映画「エタニティ 永遠の花たちへ」は、19世紀末から20世紀にかけて、フランス貴族の3代の女性たちの生きざまを華麗に描いた作品。貴族社会がいまだに華やかさを保っていたころのフランスを舞台に、貴族に生まれた女性が結婚し、子供をたくさん産み、夫や子供を病気や戦争で失う悲しみを味わいながらも、静かに生きていくさまを描いた女性讃歌の物語。
この映画の面白いところは、役者さんのセリフが少なく、ドキュメンタリー風な作風にも感じられる点。それでも退屈することなく見れたのは不思議なところ。女性たちはみなさん美しく描かれ、映像で見せる映画でもありました。
独仏合作の「婚約者の友人」は紛れもない名作。
第一次大戦直後のドイツとフランスを舞台に、婚約者を戦争で亡くしたドイツ人女性と、その婚約者を戦場で殺したフランス人男性の切ない物語。モノクロ画面がその切なさを効果的にしています。ただし、回想場面などはカラー画面になるなどの工夫が施されています。
フランス人青年がドイツ人女性を訪問し、婚約者がパリで過ごしていた時の友人と名乗り、婚約者の両親とも心を通わせるのですが、ドイツを離れる直前、実は自分が婚約者を殺したのだと告白し、女性は深く傷つく。それを両親には内緒にして、フランスに帰った青年を訪ねてフランスに来た女性は、ここで再び青年の婚約者の存在を知りショックを受ける。ドイツ人女性はフランス人青年に心が引かれていたがための悲しい再会でした。
最大の収穫は、ドイツ人女性役の女優パウラ・ベーアの憂いのある美しさ。やはり主人公女優は美しい方が見るものを引き付けることは間違いなく証明してくれました。
今日はこの辺で。