47年ぶりの大学入学

大学入学と言っても、四大や短大に入学した訳でも、社会人大学に入学した訳でもなく、地元杉並区で開講している「すぎなみ大学」での全5回の講義へ参加したもの。

ただ聴講するだけと思いきや、「自由研究」と名がつく通り、自らテーマ選定して最後に研究成果を発表するという、かなりハードルが高いもの。勿論評価がつくものではなく、途中棄権もありなのでしょうが、何とか最後までやりとげました。この間は緊張感があり、自分としては非常に有効であったと思って居る次第。

私が選んだのは地元「下高井戸商店街の20年間の変貌」。20年前の店舗が、現在どれだけ残っているのか、そして、20年間でどれだけ地元以外の多店舗型資本による店舗(チェーン店など)が増えているかを調査し、できれば今後の商店街のあるべき方向性を示せればという大それたもの。

まず20年間で経営継続している店舗は約1/3。地元資本以外の多店舗型資本の店舗が25%増という結果でした。この数字は、おそらく都内商店街の平均値とそう変わらないのではないかと想像します。店舗数は約10%減少しているのも、都内平均値に近いはず。この辺の精査はまだ未完ですが、店舗経営の継続の難しさを感じます。特に鮮魚・青果といった、生鮮食品を扱う店舗の減少が目立ちます。かつては駅前市場が隆盛で、集客力がありましたが、今はその力が弱まっています。生鮮食品の店舗経営は、生ものを扱うということで、その困難さは他の店舗とは雲泥の差。いわば立ち仕事で、店舗労働の3K職場でもあり、魅力的な生鮮食品店舗の増加が商店街活性化につながるのではないかと思った次第。簡単な結論でしたが、こうした研究も非常に刺激があって、ためになりました。

今日はこの辺で。