中国での半日デモ

中国内陸の各都市で半日デモが頻発している。参加者は主に学生のようだが、尖閣諸島での漁船員逮捕以来盛り上がった中国での反日感情が何らかの糸によって操られているのか?それとも自然発生的なものなのか?は判然としない。
中国での反日感情は、江沢民時代の愛国・半日教育によるところが大きいといわれるが、半日以上に、沿岸部と内陸部の所得格差の拡大、一部特権階層に集中する富と権力、役人の賄賂の横行、そして大学を出ても就職率が60%という若者の不満が鬱積しており、更に劉暁波ノーベル賞受賞に代表される、一党独裁による人権弾圧などが複雑に絡み合い、いつ大規模暴動が起きてもおかしくないような状況である、との報道もある。
日本の高度成長時代は、「国民すべてが中流」という感じで、そんなに格差が広がることなく、バランスよく生活が豊かになったという特徴があり、言わば全員がハッピーを享受できたところに特徴があったが、今の中国はあまりにも格差拡大が激しすぎることから、早急な軌道修正が必要であることを、共産党幹部は承知しながら統制できないところが、もどかしさでもあるのでしょう。
さて、いつまで半日デモが続くのか、そして日中間系は改善するのか?日本政府も難しい舵取りが待ち構えているといえるでしょう。
今日はこの辺で。