映画「女は二度決断する」

先週土曜日、ドイツ映画「女は二度決断する」を新宿武蔵野館で鑑賞。
女神の見えざる手」はジェシカ・ジャステインのワンマンショウ的な映画でしたが、この作品はドイツの女優、ダイアン・クルーガーの独り舞台。
ドイツは現在では中東、特にシリア難民の憧れの国のようになっていますが、かつてはトルコ移民が多かった国。トルコ人がドイツ人として同化もしていると聞いています。しかしながら、急激な移民・難民の増加により、ネオナチの団体、政党が増えつつあるようです。
主人公の女性は、トルコ人男性と結婚し、子供も設けて平穏に暮らしていますが、あるときネオナチの若者の爆弾テロによって夫と幼い子供を失う。物証も出て、犯人の父親までが犯行を証言しているにもかかわらず、ギリシャの同じネオナチ仲間のアリバイ証言で無罪となってしまう。判決に絶望した女性主人公のとった道は・・・・。
ラストが衝撃的でしたが、控訴して罪を暴けたのではないか、なんて言ったら映画が成り立たないかもしれませんが。
ドイツ関連映画というとナチスホロコーストに限られ、それもドイツ以外の国の政策作品が多いのですが、この映画は本物のドイツ映画。現在のネオナチの台頭を批判的にとらえている監督はトルコ系の人。
最後があまりにも悲しい結末でしたが、見ごたえがありました。
今日はこの辺で。