政治家の死

今日朝一番に飛び込んできたのが、中川昭一財務大臣死去のニュース。朝、寝室で死亡しているのを奥さんが見つけ、事件性はないとのこと。また、遺書もないことから自殺の可能性も薄いとの報道です。56歳という、政治家にとっては極めて若い年齢での死。因縁というか、DNAというか、彼の父親である中川一郎氏も、21年前に57歳で自殺しています。自殺の原因は未だに明らかではありませんが、その長男が同じく56歳という若さで死去するとは。
最近では、事務所費問題で農水大臣を辞任し、直後に自殺した松岡利勝氏、偽メール事件で議員辞職した民主党の永田康寿氏が自殺しています。両者とも、国会で大問題となり、職を辞し、マスコミに追求され、自死を選んでしまいました。我々庶民は、政治家は打たれ強く、ずうずうしいと勝手に思い込んでいますが、自殺するほどに、大変なプレッシャーがかかり、そのプレッシャーに耐えられないような人もたくさんいることを思い知らされます。
中川昭一氏の場合は、選挙で落選したことばかりではなく、泥酔会見に対する非難と、自責の念が大きかったことが想像されます。
どちらかというと、ずうずうしい部類の政治家と思っていましたが、考えてみれば、東大を卒業し、父親の死で急遽あとを継いで議員となり、その後順調に大臣ポストを経験してきた経歴からして、下積みも何もなく、精神的な修養をしていない脆弱な神経の持ち主だったことが想像されます。だからこそ酒に呑まれてしまうような弱さがあり、あんな醜態を晒したのでしょう。そして迎えた、今回の落選という初めての試練に向き合えなかったことが予測されます。
最近眠れずに睡眠薬を飲んでいたとのこと。自殺ではないかもしれませんが、自殺に極めて近い死ではなかったのかと推測するのは私だけでしょうか。
今日はこの辺で。