重松清「青い鳥」

またまた重松清の名作に出会いました。
「青い鳥」は、吃音の中学校の「教師」ではなく非常勤の村内「先生」が8篇すべてに登場する感動の短篇小説。吃音ゆえに生徒から笑われることもある先生ですが、「寂しい」生徒のそばに来て「たいせつなこと」を残してくれるすばらしい先生。「すばらしい」なんていう軽い言葉では表現できないような先生です。最初の「ハンカチ」のラストで泣かされ、最後の「カッコウの卵」で号泣させられました。
それにしても、重松清はどうしてこんなにも中学生や若者を主人公にした感動作を書けるのか?「きみの友だち」でこれ以上は無いほどの感動を味わったのに、更にこの作品が現れました。
蛇足ですが、映画化するなら「きみの友だち」よりこの「青い鳥」の方が作りやすいのではないでしょうか。
今日はこの辺で。