核保有の魔力

昨日に引き続いて北朝鮮の核実験について。
北の核実験に関して最も脅威を抱いているのはやはり韓国か。韓国は金大中大統領時代から太陽政策を採り、北に対して極めて包容力のある政策を採ってきたが、核実験の実行によってそれが大きく方向転換せざるを得ない状況となってきた。そして最も恐れるのは、韓国が核武装に走ることである。既に韓国内の世論は、北に対抗して韓国も核保有すべきだ、との意見が半数以上を示しているとの報道も出ている。北東アジアはいよいよ核の脅威が増しつつある危険な状態となりつつある。そしてもっと怖いのは、日本も確保有すべし、との世論が盛り上がることである。世界で唯一の被爆国である日本こそ非核3原則を忠実に守り、核撲滅を世界に発信していかなければならない権利と義務があり、決してこの権利と義務を放棄してはならない。
インド、パキスタンが核実験を相次いで実施したとき、国際社会は非難をしたものの、国連安保理で制裁決議をするようなことはなかった経緯がある。インド、パキスタンに許されて北朝鮮、イランには許されないという国際社会の論理もおかしいといえばおかしなもの。同じように米英仏露中の常任5カ国が核保有を公然と認められているというのもおかしな話ではある。こうした矛盾を全て解消したときに北朝鮮、イランも納得するといえば納得するといえるでしょう。
いずれにせよ、国際社会は一致団結して北朝鮮に核放棄をさせるべく、対策を講じないと大変なことになることを肝に銘じなければなりません。その役割の30%以上は日本にあると思うのですが。
今日はこの辺で。