日本の国連外交

北朝鮮のミサイル発射以後の日本の国連外交が際立っています。まるで紛争当事者のごとく日本が北朝鮮への制裁決議案を安保理に提案しようとしています。今まで経済制裁を自粛してきた小泉政権とは思えない積極姿勢です。ことがミサイル事案だけに、日本国内にはミサイル防衛システム構築だけでなく、先制攻撃論まで活発に発言されていて、一種危険な国内兆候まで見受けられます。
私は甘いかもしれませんが、今回の北朝鮮のミサイル発射は、あくまで駄々っ子のいたずらで、テポドン2号が失敗との報道に対しては、賛同できません。と言うのは、一部新聞報道にもありましたが、あれは二段ロケットに燃料が入っておらず、はじめから遠くへ飛ばす気はなかったのではないかと思います。もし万が一アラスカ方面まで飛んでいたとしたら、既にアメリカは北朝鮮に反撃していたはずです。いくら金正日があほでも、そこまで危険は侵さないと考えます。だからと言って、中国・ロシアのように決議案に反対するのも納得行かないのは事実です。この駄々っ子を黙らせるにはどうしたらよいものか?全く困ったものです。
それにつけても、小泉総理の靖国参拝は日中、日韓の関係を本当に冷やしてしまいました。今回の北朝鮮問題にしても、構図が日米対中・韓・北朝鮮ではなく、観戦に日本対中・韓・北朝鮮になっています。日本は完全に中・韓の敵国になっている構図です。こんな状態だけは是正しなければならないはずです。もし万が一北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込んでも、中・韓は観て見ぬ振りをしないとも限りません。これは危険な関係です。一昔前であれば戦争の一歩手前の状態とも取れます。
日本は北朝鮮対応を含めて、慎重な外交が必要です。
それにしても小泉さんは8月15日に靖国神社に行くのか否か。行く確率が70%程度と見るのですが。
今日はこの辺で。