春一番

今日待望の春一番が吹きました。私自身は外に出る機会がなかったためニュースで知ったのですが、帰宅途中には、コートを脱ぎたくなり、汗ばむほどでした。近年まれに見る厳冬でしたが、さすがに3月ともなると季節は確実に春に向かっていることを実感します。「季節は嘘をつかない」のです。
春は卒業のシーズンであり、新しい仲間を迎える季節でもあります。会社にとっては、新卒社員を迎える期待と緊張感がありました。そして入社してきた新入社員を先輩が教えることによって、その先輩も成長するという光景が当たり前のようにありました。ところがバブル崩壊以降、人員削減の名の下に定期採用の中止やリストラなどが重なり、会社自体に元気がなくなりました。社内の年齢断層が大きくなり、「いつまで経っても一番下のぺーぺー」を嘆く社員が多くなり、元気が失われたのです。
新卒者は企業の採用枠の縮小により就職の機会を失い、フリーター化が進み、今問題の格差社会が拡大したのです。経営者としては当然会社経営を健全にするためにはやむを得ない選択なんでしょうが、断層が一度出来てしまった会社を元に戻すのは困難です。これから如何に会社を元気にしていくかが多くの会社の大きな課題でしょう。
春一番とともに本格的な花粉症のシーズンが到来しました。私は20年近くに渉って花粉症に苦しんでいる者ですが、既に目がかゆくて仕方がない状況です。去年ほどではないと聞いていますが、これから5月半ばまで苦しい日が続きます。早く誰か特効薬を開発してくれることを願っています。
今日はこの辺で。