映画「燃えあがる女性記者たち」

インドはカースト制度が今でも厳然と残る国。モディ首相以来、ヒンズー教至上主義が強くなっているのは、世俗主義中心だったトルコが、エルドアン大統領がイスラム教重視になっているのと同じように、何か似ている。そんなインドのカースト社会でも底辺といわれるタリドの女性たちが設立したカバル・ラハリヤ(ニュースの波という意味)の活躍を描くドキュメンタリー映画が「燃えあがる女性記者たち」。彼女たちが紙媒体からSNS中心の新聞発行により、より多くの読者を獲得し、少しずつでも社会にある差別や偏見をなくしていこうと奮闘する姿は美しく尊敬に値するもの。そこにはジェンダー的な壁やカーストの壁など、障壁が山ほどある中、ひるむことなく突き進む姿には圧倒される。インドでも、ロシアと同じくジャーナリストが殺害されるケースが多く、身の危険もある中での彼女たちの奮闘は、やがてインドの社会変化に繋がっていくことを期待するばかりだ。

今日はこの辺で。