大人の休日倶楽部パスを利用した東北温泉旅行を、9月9日(金)~12日(月)にかけての3泊4日で挙行。昨年は北海道への一人旅でしたが、今年は妻との二人三脚で。
初日は3回目となる山形蔵王温泉を宿泊地とする旅。8:56東京発の新幹線で山形駅へ。山形の街の散策は初めてということで、市役所がある官庁街方面を目指し、妻が事前にチェックしていた喫茶店で昼食。静かな雰囲気のお店で丁度お腹に心地よい程度の軽めの昼食。昼時ながら女性客中心の心地よいお店でゆっくりした後、かつての県庁舎である文翔館という立派な郷土史博物館を見学。私が興味を持ったのは、かつての県知事は選挙ではなく政府の任命制で、数年おきに代わっていた、いわゆるサラリーマン知事でしたが、それでも明治初期のころは数代にわたって鹿児島県出身者が知事になっていたこと。恐らく薩長で知事の区分けをしたのではないかとも予想される顔ぶれ。確かに薩長が明治維新を先導した先進的な役割を果たしたことは間違いないのですが、いくら薩長とはいえ、皆が皆優秀な士族、官吏ではなかったのではないか、逆に猫も杓子も薩長出身であれば地方の知事になれたとも予測されるような顔ぶれ。勿論その後は全国的になるのですが、地元出身者が知事になるのは公選制になってから。さらに驚いたことに、山形県の公選知事は皆さんかなり長い期間同じ人が勤めていたことに驚きました。初代公選知事の村山氏は8年ですが、次の安孫子氏は18年間、3代板垣氏は20年間、4代高橋氏が12年間など、長期に多選が続いています。次の斉藤氏は4年ですが、現在の女性知事、吉村氏も4期目に入っているので最低16年となります。山形県民は変化を好まない県民性があるのか?などとも感じました。文翔館は当時の先進的な建築でもあり、入場は無料で見学のボリュームがありました。その後山形県立図書館で時間を使い、駅まで徒歩で帰り、旅館送迎車で「蔵王四季のホテル」という温泉ホテルへ。清潔感のあるホテルで、部屋は和洋室。夕・朝食も水準以上で満足しました。
2日目の目的地は、これも3度目の訪問となる青森県の浅虫温泉。旅館は浅虫温泉で最も小さいながら、おもてなし一杯の「旅館小川」。妻がどうしても小川さんに再訪したいということで、2度目の宿泊。こちらも女将・若女将手作りの料理が自慢の温泉旅館で、食事に堪能。全4室という小さな旅館のために浴室は小さいながら、特にローマ風呂風の浴室は何度入ってもいい気分。今回の旅行ではできるだけ温泉街の散歩をしているのですが、今まで線路の陸がわには行っていなかったのですが、今回散策すると、老舗と言われる名旅館はどちらかというとそちらにあることに気づきました。次回の訪問時には老舗の名旅館を宿泊先にしようと妻と話しました。
なお、翌日の日曜日は、第1回浅虫温泉マラソンが開かれるということを聴き、翌日の朝からアスリートたちが続々と会場に向かうのを見ました。かつて岩手県宮古市に旅行した時も「宮古マラソン」に遭遇しましたが、浅虫温泉マラソンも地域活性化策の一環で開催される模様。フルマラソンやハーフマラソン、リレーマラソンなど、多彩な競技がありましたが、さて結果はどうなったか、特に参加者は期待通り集まったのか?気になってネットで検索してみましたが、結果は見つからず。この辺のネット情報の充実もお願いしたいものです。
3日目の目的地は初めて訪問する福島県二本松市の岳温泉。今まで盲点でしたが、行ってみるときれいな温泉街に巡り会えました。メインの温泉街通りは坂になっていて、両側に旅館や店舗があり、ロマンチックな雰囲気。残念ながら廃業した大きな旅館やホテルも目につきましたが、坂の下の方には2つの綺麗な池があり、散策コースになっています。早めについたので宿泊先の扇やさんに到着後、すぐに池の周りや温泉街を散策。
宿泊先の扇やさんは、古いながらも清潔感があり、部屋も広々として、おもてなしも最高。特に料理は大変すばらしい内容でした。
最終日は旅館送迎車で二本松駅まで送ってもらい、郡山で新幹線に乗り換え、更に大宮乗換で佐久平下車。私の田舎に昨年暮れに相次いで亡くなった母親と兄の墓前に挨拶して、東京へ帰りました。
今回の旅行は、特に宿泊旅館に恵まれ、温泉街の散策も堪能し、旅行の楽しさを満喫出来ました(妻の言)。
今日はこの辺で。