東北旅行記

102日~5日の34日で東北旅行に行ってきました。6月に延期となった大人の休日倶楽部パスが9月末~10月初旬に実施されることになり、更にはGotoトラベルの東京除外も解除されたことから、計画を立てたもの。

初日は2年前に行った奥入瀬渓流を再訪。これは妻の要望によるところですが、バス便の関係で東京駅6:32発のはやぶさ号乗車のため、妻はほとんど眠らずに家を出発することに。前回は七戸十和田駅からのシャトルバスがもう一本あって、適当な時間だったのですが、今回は9:50発便に間に合わないと渓流散策が厳しいことから早まりました。七戸十和田発のシャトル便は片道500円、八戸や青森発は2,000~3,000円近くかかるため、うれしいバス便。ただし、コロナの影響もあり3月以降は乗客も少なかったようです。このバスは自治体運営によるもののようですが、車内アンケートを乗客からとっていました。今後もぜひ続けていただきたいものですが、いつまで続くか?

2年前は十和田湖温泉郷と呼ばれていた奥入瀬渓流温泉の宿泊先旅館に荷物を預けて、JRバスに乗り換え、十和田湖畔子の口にて下車。前回はのぼりを歩きましたが、今回は下りの遊歩道を散策。石ケ戸停留所までの約9kmを歩き、再びJRバスに乗り奥入瀬渓流温泉の宿泊旅館へ。名前を変更したとのことですが、大変淋しい温泉街。コロナがより一層温泉街を疲弊させたようです。なお、焼山という渓流の玄関口に星野リゾートがあるため、そちらに宿泊客が集中していることも一因。この温泉街地震の今後を期待したいものです。なお、宿泊した「野の花焼山荘」は口コミも大変よく、その通りお風呂も食事もよかったのですが、私が湯あたりして、最近よくあるめまいの症状が出たため、アルコールを控え、かつ食欲もあまりなかったため、苦い一泊になりました。

翌日3日は土曜日。今回の旅行はGotoトラベルで宿泊費の35%引き+15%の商品券。すべての宿でチェックイン時に紙クーポンを旅館からもらうのですが、有効期限は宿泊当日と翌日のみ、使えるのは宿泊地の件と県境を接する件のみ。宿泊旅館での別注文の飲食費にも使えるのですが、3旅館中2旅館が申請はしているがまだ登録になっておらず使用不可。この地域共通クーポンの使用店舗探しに苦労することになります。

野の花焼山荘でのクーポンは、星野リゾート売店が使用可能だったので、そこで使うことができました。

次の目的地は花巻温泉郷台温泉。シャトルバスで七戸十和田駅、新幹線に乗り換えて新花巻着。無料のシャトルバスで花巻温泉経由台温泉着。花巻温泉は大きなホテル旅館が4軒立ち並んでいますが、台温泉は昔ながらの風情がある温泉街。しかし、温泉街の入り口近くには大きな廃屋ビルがあり、かつてはもっと栄えていたことを想像させます。しかしながら、こうした廃屋を残しておくのは温泉街にとってはマイナスでしょう。解体費用もかなりの金額になることは想像に難くありませんが、何とかならないかと、他人事ながら心配してしまいます。温泉街は坂になっているのですが、坂の一番上にも大きな廃屋旅館があり、こちらも同様。

さて、本日宿泊の「S」さんですが、妻はぼろくその評価。楽天トラベルの口コミでは4.3でかなり良かったのですが、確かに私から見てもいいとは思えませんでした。

どこの旅館も経営が厳しいことは十分に分かりますが、扉の立て付けの悪さや設備の破損がそのままというような悪い面が目につきました。妻が一番気にしたのは朝食。そのほとんどが冷凍食品を器に盛りつけただけという内容。私は全く気にしませんが、妻は企業の食堂の賄いをしていたことがあり、その見抜く眼力があるようです。

ただし、この旅館では地域共通クーポンが仕えたので、夕食時の飲料に使えることができました。

3日目、台温泉からお隣花巻温泉までバスで移動し、バラ園にクーポンで入場。かなりの種類のバラが乱舞。つくづく思ったのが、赤・白・黄色系統の色はあるのですが、青いバラはありません。昔から青バラを作ることに情熱を傾けた方がたくさんいたようですが、確かに青バラがあったらインパクトも大きいと思いました。なお、出入り口のところの、緑のバラが置いてありました。緑だと葉っぱと勘違いしてしまいそうで目立ちませんが、間違いなく花びらとのこと。青の魅力にはかないませんが。

花巻温泉には「佳松園」という高級旅館がありますが、一度は宿泊したいものです。

花巻温泉からクーポンを使って花巻駅までバスで移動。花巻駅から釜石線に乗り釜石経由鵜住居へ。ここにはラグビーワールドカップの舞台となったスタジアムがあります。今は両コーナーの仮設スタンドが撤去され、こじんまりとしていますが、芝は見事に整備され、いつ試合をやってもいい状態。自然と調和した素晴らしいロケーションにあり、世界のラグビー場のトップ20に日本で唯一選ばれているとのこと。鵜住居駅から歩いていくとラグビー場はすぐそばで、フィールドを観客席から見ることができます。かつてここには小中学校があり、津波で流された場所。しかし、死者・行方不明者は一人も出なかった学校でもあります。すでに学校は高台に移転し、釜石市民の努力の結果ワールドカップ日本大会で唯一新設されたスタジアムで、2試合の招致に至りました。残念ながら2試合目のカナダーウルグアイ戦は台風接近で中止になりましたが、釜石に勇気を与えました。

更に歩いた先に、本日宿泊する「宝来館」さん到着。私は4回目、妻は3回目となる訪問。いつも通りのおもてなし、質の高い料理、きれいな館内・部屋。ここに来ると決して裏切られない安心感があります。夜にはおかみさんの震災とワールドカップのお話をパワーポイントを交えて聞きました。3.11震災で損害を受け、大きな借金をして改修し、経営が厳しい中、コロナが襲いました。そんな中でもおかみさんは精力的に経営維持をなさっているようです。是非とも旅館経営を続けていただきたいものです。

最終日は、鵜住居から三陸鉄道北リアス線で久慈・八戸経由で東京に帰る予定でしたが、地域クーポンを使うため経路変更し、釜石~新花巻~仙台で下車。仙台駅周辺で昼食を取ろうと思ったのですが、GotoトラベルHPにあるマップで登録済みにお店に行ったところ、「間違いで載っている」とのこと。全くあきれてものが言えません。改札の外の駅地下の食堂街に行ってもクーポンが使用できるお店が全く見つかりません。「申請はしているが音沙汰なし」の店舗がほとんど。持続化給付金で手続きが遅れて問題になりましたが、こちらもどうなっていることやら。高い税金を払って委託している民間業者の対応には疑問を持ちざるを得ません。止むを得ず、改札内に入り駅弁と土産を買ってクーポン消化(改札内は不思議と利用可能店舗あり)

仙台を後にして東京に戻りました

今日はこの辺で。