Netfliksのドキュメンタリーにドップリ漬かっている昨今。今回視聴したのが「マデリンちゃん失踪の真実」。
イギリスの医師夫婦が幼い子供3人を連れて、仲間何人かとポルトガルにバカンスに来て、子供をアパートに残して食事中に3歳のマデリンが失踪。その後のとんでもない展開を全8話のドキュメントで追います。
目撃証言から、まずは誘拐事件として地元警察が調査し、有力な容疑者が発覚。しかしこの容疑者も証拠不十分で釈放。後にこの最初の容疑者は、根拠なく犯人として書き立てた新聞を訴え、60万ユーロの賠償を得ることになります。ただし、一度容疑者とみなされた彼はいまだに職を売ることができない状況。
次に警察が容疑者として仕立て上げるのがマデリン夫婦。嗅覚で死体や血をかぎ分けられる犬が反応した子供の寝室と夫婦がレンタルした車に注目し、夫婦を犯人として見込み捜査し、これもまた証拠不十分で釈放。ここには、夫婦が盛んにマデリンが生きている、探してほしい旨メディアで主張し、政治的なプレッシャーまで受けて、捜査責任者が悪意も込めて考えた見込み捜査。この捜査官もドキュメンタリーに盛んに出てきますが、この誤認で警察を首になり、挙句の果てに本を出版して夫婦を攻め立てます。これに対して夫婦も裁判に訴え出版禁止を勝ち取る。ただし、後に禁止が説かれることがクレジットされます。
ポルトガル警察は捜査を放棄し、マデリン失踪の捜索は私立探偵に委ねられる。これにはイギリスの富豪の援助が絡むのですが、アメリカの探偵事務所は詐欺だったことも明かされます。
兎に角、二転三転する事件捜査の行方ですが、今日現在、未だ解決されていません。
Netfliksドキュメンタリーのすごさは、事件が発生してから間もない時期から、長い間夫婦だけでなく、関係者を広い範囲で追いかけ、ドラマチックに展開する物語を飽きさせずに見せます。このジャーナリズム魂はあっぱれです。
唯一残念なのが、この事件の真相が未だ解決せず、その場面が見れなかったこと。事件解決の折は、第2シリーズが作られるのかもしれません。
今日はこの辺で。