新型コロナのもたらす市民社会の変化

緊急事態宣言が7都府県に発令されたのが4月8日からですので11日間がけいかしました。その間、宣言は全国に拡大しましたが、感染者は拡大の一途。何度も書きますが、PCR検査の絶対数が他国に比べて圧倒的に少ないことから、感染者の実数は10倍ほどではないのかと私は見ています。死亡者も今の数字は極めて甘いものです。

さて、メディアではいろいろな情報が流れてきます。かつて渡航自粛地域で亡くなったり、誘拐されたりした人に関して、「自己責任」という言葉で当事者を責める傾向が蔓延したことがありますが、今回のコロナ騒動の中でも、感染することは自己責任だ、との風潮があるとのことです。そこから感染者に対する差別が生まれたり、政府の言ったとおりにしろと言った同調圧力が生まれているようです。

新型コロナとの戦いは、まさに第二次大戦以来の「戦争」とよく言われますが、戦争時の非常事態なのだから政府の邪魔はするなといった危険な市民感情が生まれることが最も恐ろしいことです。

自己責任論、同調圧力、それに基づく差別と表現の自由の規制など、大戦後75年間積み上げてきた民主主義社会を危うくするような社会は、決して許してはならない。

今日はこの辺で。