青木理氏が大阪毎日新聞夕刊に連載したコラムを中心に掲載した「暗黒のスキャンダル国家」読了。
コラムなので短い文章が数多く収容されているのですが、2016年から2019年までの約3年間のコラムがなのですが、いかに数多くの事件や事故が起き、青木さんの視点で、特に安倍政権を批判的に見ていることがわかります。この点は全く私の視点と同じで共感を呼びます。
今の保守層が如何に安倍べったりで、そんな連中が世の中を動かしていることに深い憤りを感じるのですが、新たな名前も知ることができました。杉田水脈のLGBT差別論文とそれを弁護した小川栄太郎とかいう文芸評論家。伝統ある新潮社がこうした人たちの心無い文章を掲載したことは痛恨の極みだったでしょう。
青木氏がライフワークとして取り組む現在の刑事司法の在り方や死刑制度についても、彼の考えを示しています。
それにしても、慰安の日本のメディアの状況は危機的状況にあると思われます。青木さんのようなリベラル派小数派になりつつあり、大手メディアは政権や、政権を支持するスポンサーの影におびえて、真っ当な記事が書けない、あるいは放送できない状況が現出していることに大きな危機感を持たざるを得ません。
青木さんには今後も頑張って政権批判を行っていただきたいものです。
今日はこの辺で。