映画「COLD WAR あの歌、2つの心」

ギンレイホールにてポーランド映画「COLD WAR あの歌、2つの心」鑑賞。まず第一の印象はモノクロ画面の美しさ。映画の深みを感じる映像でした。そして第2は、ポーランド映画の伝統?か否かはわかりませんが、アンジェイ・ワイダを髣髴させるような、なんとなく排他的と言うか、パヴェウ・パヴリコフスキ耽溺的と言うか、まるで「灰とダイヤモンド」を見ているような感覚を味わいました。ストーリーにそんなにメリハリがなくとも、眠気を感じさせることなく、画面に集中することができる映画でした。

題名にCOLD WARとあるように、冷戦下のポーランド、具体的には1949年から1964年までのポーランドおよびパリを舞台に、歌手の女性とピアニストの男性の出会いから別離・再会の繰り返し、そして最後は正式に結ばれるまでの恋愛を描きます。男性は女性を誘って亡命するのですが、女性はなぜかついてこず、その後の再開と別れが繰り返すのですが、基本的には女性が別れていくパターン。それなのに男性を忘れることなく愛し続けるのはどうしてか?終盤で15年の刑を受けるのですが、女性の工作ですぐに釈放される経緯も詳しくは説明が入らず。結局、物語よりも雰囲気で見せる映画と感じた次第。それでも飽きさせない魅力のある映画でした。

今日はこの辺で。