官僚の悲しき姿

桜を見る会」が大問題になってこの方、国会でも質疑がありますが、野党追及本部のヒアリングもほぼ毎日開かれています。国会の委員会では各省の局長、審議官クラスが答弁し、ヒアリングでは課長、参事官クラスが答弁しています。モリカケ問題でもそうでしたが、いかに政権を守る答弁をうまくこなすかが、その官僚のこれからを左右する見せ所となってしまいました。誠に悲しく哀れなことです。

ヒアリングを欠かさず見ていますが、内閣府の総務課長さんは、おそらくは名門大学出身のエリートなのでしょうが、野党の質問に対して、子供でも分かるような嘘の言い訳をして対応しています。「公務員は国民全体の奉仕者」という言葉は彼らにはもはや存在しないのでしょうか。

と厳しくは言いますが、実際は彼らこそ最大の被害者。彼らの上司には政治家の大臣、副大臣政務官がおり、下手なこと、否、正直なことを言ったら即刻左遷が待っているのでしょう。政権がひっくり返ることがわかっていれば逆らうこともできるのでしょうが、いまだに支持率40%以上をキープし、今すぐ解散となっても、少なくとも過半数は維持するはずです。同情するわけではありませんが、何か問題があると、今の政権下での官僚こそが、最も大きな被害者になりうるということです。

件の総務課長さんは、決して悪人には見えません。堪えて堪えて、辛抱して毎日耐えているのでしょう。野党からは追及され、上からは人事上の圧力を受け。夜はちゃんと自宅に帰っているのか?眠れているのか?もちろん彼の部下も同じ心配があります。

官僚の悲しき姿は見たくはありませんが、モリカケで逃げ切った感のある失望感を二度と味わいたくないのは、良心的国民の願いではないでしょうか。その意味で、官僚の反乱を期待したいものです。

今日はこの辺で。