吉田修一「悪人」

今週、2件の麻薬事件が発覚。いずれも有名女優の旦那が麻薬を所持していたと言う事件。
最大の被害者は妻と子供。一人は自称サーファーの旦那を持つ酒井法子。依然彼女と子供が行方不明とのこと。どこにいるのか?他人事ながら心配です。
もう一方は同じタレントの旦那を持つ矢田亜紀子。子供を出産し、最近女優業に復帰したばかりの彼女もまたかわいそうなこと。しかも旦那は殺人事件の容疑者にもなりかねない状況。幼い赤ちゃんを抱えた矢田亜紀子の心中や如何に。
さて、吉田修一の「悪人」読了。田舎に住む裕一がネットで知り合った女性を殺し、同じくネットで知り合った女性と逃避行する話を一本の線として、関係者の物語が展開します。
でも、なかなか「悪人」が出てきません。作者はどうしてこんなタイトルをつけたのか?最後の最後に何となく分かるのですが、実際に悪人なのか?
現実の世界でも、ネットで知り合った女性を無残に殺すような事件が発生し、死刑判決も出ましたが、作者はこの小説で何を語ろうとしたのか?いまひとつ理解できませんでした。
今日はこの辺で。