映画「流浪の月」

凪良ゆうさんの本屋大賞受賞作を原作とした日本映画「流浪の月」を下高井戸シネマにて9月16日に鑑賞。広瀬すずが渾身の体当たり演技に挑んだ作品で、相手役が役にぴったりの雰囲気を持つ松坂桃李が演じた作品。

10歳の少女が行き場を失い、公園にいたところに、自閉症ぎみの青年が近寄り、「うちに行く」と言って同居することに。勿論未成年者誘拐になる危険性があることを承知しながら、少女も居心地よく数カ月生活するが、勿論青年は捕まり、少女は青年は何も悪くないという事実を言わないまま、青年は少年院へ。そんな二人が再開し、少女は25歳の女性となり他の男と同棲中。青年も他の女性と付き合っているというシチュエーション。しかし、二人は矢張り惹かれあうが、幸せが訪れることがない終幕。

広瀬すずは、同棲中の男とのベットシーンもこなし、少女女優からの脱皮を図り、おそらくは今年の日本アカデミー賞の最有力女優賞候補になるのではないかと予感させてくれる演技。同じく松坂桃季も、「新聞記者」で見せた、何か頼りなく超自然的な演技が秀逸。結構見応えのある映画でした。監督が李相日氏であることから、当然と言えば当然でありました。

今日はこの辺で。