映画「必死剣鳥刺し」

昨日の日曜日、藤沢周平原作の映画「必死剣鳥刺し」鑑賞。丁度1日で1,000円の日。新宿バルトというシネコンに30分前に行ったのですが、既に満席。やむなくその次の回、16:15の入場券を買ってひとまず退散。シネコンは席を予約しなければならず、誠に不便。出来れば歌舞伎町の映画館のように自由に入って、空席に座る方式がいいのですが。
さて、時間をつぶして再度シネコンへ。ついこの間小説(短編集の一作)を読んだばかりだったので、ストーリーもほぼ分かっていましたが、作品自体はなかなかの出来。豊川悦史の演じる主人公、三左衛門の最後の鬼気迫る殺陣、そして鳥刺し場面は迫力満点。かつての黒澤映画を彷彿とさせる見事なシーンでありました。
そして、脇を固めた岸辺一徳小日向文世の味のある演技。特に岸辺一徳の飄々とした縁起は秀逸。最後近くまで主人公の庇護者でありながら、最後の最後で単に利用したあくどい策略家の顔を見せ、憎憎しさをよりいっそう増幅させていました。
原作は確かにいい作品ですが、それ以上に脚本、監督の力量を感じさせました。
今日はこの辺で。