バンクーバーよ、さらば

バンクーバーオリンピックもアイスホッケーの決勝を残すのみとなりました。
そんな中、今日の早朝に準決勝、決勝が行われた女子スピードスケートのパシュート競技で日本中を沸かせてくれました。準決勝でポーランドに辛勝。途中大きなリードをしながら、最後の一周でかなり追い詰められましたが、辛くも逃げ切り。
そして決勝のドイツ戦。ここでも快調にリードを広げて逃げ込み体制。最後の一周段階では1秒以上の差があり逃げ切り、金メダルか!!!と喜ばせましたが、ゴールでは2/100秒逆転されていました。無念・残念のひと言。勝負は最後の最後まで分かりません。
それでも、最後のゴール寸前まで日本人に大きな夢を与えたことは大きな功績です。そしてこれがオリンピックのいいところ。
この女子パシュートの3選手のうち、田畑、穂積の2選手は、富山県の測量会社「ダイチ」という会社の所属。年商9億円という小規模企業です。こうした地方の小企業が選手を社員として迎え、選手生活を支えているという現実には、驚かされます。今の日本のアマチュアスポーツを支えているのが企業であること、そして企業は業績によってそれを継続的に行っていけない状況にあることが、日本のオリンピックでの活躍を阻んでいる結果でもあるのでしょう。
普段はカーリングにしろ、スピードスケートにせよ、極めてマイナーなスポーツで、ほとんどの日本人が関心を寄せませんが、オリンピックとなるとどんなマイナースポーツでも、活躍すれば大変な盛り上がりです。
政府の事業仕分けでも削減対象となりましたが、オリンピックの直後にやっていれば、「もっと強化予算を付けるべきだ」との世論が高まったのではないか。
韓国のすさまじいメダルラッシュ、その韓国の手厚い選手への保障など、その施策のいい、悪いは別にして、これだけ国民を盛り上げてくれる選手に対して、その強化策をもう一度考えるべきではないのか。
日本のメダルは銀3、銅2という結果。トリノに比べてメダルは増えましたが、金は0。しかし、いろんな意味で、価値あるメダルであったと思います。
今日はこの辺で。