国会議員の犯罪

今日の朝刊に元国会議員の山口敏夫の犯罪について、上告が却下され実刑が確定したとの記事がありました。その犯罪容疑たるや、とても国会議員が犯すはずのないような重大犯罪です。国民の信頼を何よりも大切にしなければならない国会議員が、まさかここまでやるか?と疑いたくなるような、人を騙して金をむしりとるといった、破廉恥極まりない犯罪です。
私が何故これを書くかと言えば、10年ほど前でしょうか、たまたま東京地裁に裁判の傍聴に行ったときに、何気なく入った法廷で行われていたのが、この山口氏の裁判でした。私が入ったときには既に裁判は始まっており、確か被告人質問が行われていたと記憶しています。本人が裁判長に向かってたって何か答弁をしていたように記憶があるのです。その後姿は、中学の低学年性ぐらいにしか見えないほど小さく、かつて政界の牛若丸と言われていたような風格なり、自信に満ちた態度は微塵もありませんでした。上告までしていたとは知りませんでしたが、保釈で出ていたので、裁判確定したためこれから3年以上の実刑が科せられることになるようです。
それにしても、どうしてこんな犯罪に走ったのか?かつての政界での姿が偽者だったのか?とにかく政治家、国会議員の資質があったとは思えないような人間だったのかもしれません。彼は、かつては河野洋平らと自民党を飛び出し、新自由クラブを結成し、ある意味では政治家としての革新性に満ちていました。しかしその後自民党に復党し、労働大臣なども経験。ところが宮沢内閣不信任案決議に賛成し、再び離党。その後新進党に加わるなど、どちらかと言うと牛若丸と言うより、腰の落ち着かない軟弱な風見鶏のような印象が強くなりました。こんな決め付けはいけないのかもしれませんが、そう思わざるを得ない政治家の犯罪でした。
今日はこの辺で。