凱旋門賞の無念は何で晴らす

ディープインパクトが挑戦した今年の凱旋門賞でしたが、残念ながら3着に敗れ去った。スローペースの展開でディープは先頭集団につきレースを進めたが、最後の直線でもう一伸びが足りず、後続の2頭に惜しくも指されてしまった。日本であれば楽勝のケースであろうが、さすがは本場ヨーロッパの大レース。本命視されたハリケーンシロッコには先着したものの、伏兵に差されてしまった。展開が不向きで、しかもロンシャンの深い芝に負けて、空を飛ぶことができなかったのかも知れない。もう一つは負担重量。3歳馬が56kgで4歳以上が59.5kgで3.5kgの差。この差が大きいのかどうかは私としては判断できないが、ここ10年間の凱旋門賞の勝ち馬がほとんど3歳馬であることを考えると、ハンデ差が影響しているのかもしれない。
数年前にエルコンドルパサーがデットヒートの上2着に破れたが、ジャパンカップができた頃と比べると、随分日本の馬も強くなったことを実感する。あの時は確かメアジードーツという牝馬が勝ったと思いますが、あのときの衝撃は忘れられません。日本馬は根こそぎ敗れ去ったのでした。その後ジャパンカップでは日本馬も勝つ様になり、海外のG1レースでも日本馬が勝つ様になりましたが、凱旋門賞やクイーンエリザベス、ブリーダーズカップなどの一流競争にはまだ勝てません。しかし、前哨戦から出走し体調を整えて出走すれば勝てる実力はあるでしょう。輸入種牡馬の質と調教技術が進歩したのは間違いありません。中でもサンデーサイレンスの果たした役割はとてつもなく大きいと思われます。サンデー亡き後、彼の子供たちが日本競馬の質を高めてもらいたいものです。
今日はこの辺で。