日本の外交

突然に、前触れと言うか何のアナウンスもなく、東京に北朝鮮、韓国、中国、アメリカの外交関係者が集まり、北朝鮮6カ国協議再開について事前会談のようなものが持たれています。6カ国協議については、今まで北朝鮮と唯一太いチャンネルのある中国が中心となって、調整・仲介をしてきました。従って、外交の場も北京が中心で、東京で参加国が一時期に集まって前段階の調整を行っているのに違和感があります。誰かが仕掛けたのか、よく言えば日本が主体的に動いて東京にみんなが集まったのか?謎の多い出来事に思われます。政府も外務省も偶然のように集まったとを言っていますが果たして本当なのか。「何もしない外務省」を返上して少しは日本外交の形を作ろうとしているのか?そうであれば1つの成果ではあるのですが。
期を一にして、拉致被害者横田めぐみさんの夫が、同じように韓国からの拉致被害者でることがDNA鑑定の結果明らかになったことが正式に日本政府から発表されました。韓国政府の発表を受けての対応ではありますが、めぐみさんの子どもであるキム・ヘギョンさんの何を手に入れて鑑定したかは分かりません。
6カ国協議アメリカ、中国、ロシアの3大国と、日本、韓国と言うアジアの大国を相手に、北朝鮮が駄々っ子のように振舞う、一昔前であれば考えられない構図です。しかし、北朝鮮以外の5カ国は、それぞれ全く違う自国の立場があることから、容易に解決に至らないのが現実です。北朝鮮が核保有することに対しては5カ国ともよしとはしていない点では一致していますが、中国、韓国は北朝鮮の国家の崩壊は絶対に避けたいし、日本は拉致問題がネックです。アメリカは金正一政権の崩壊もいとわないスタンスです。唯一ロシアが今のところ利害関係が少ないと言うところでしょうか。核を「保有している」ことを強調し、これを唯一の外交カードにして世界の大国と渉り合う構図は滑稽でもあります。ただ、滑稽に終わってくれればいいのですが、ある日突然東京の上空にテポドンが飛んできたら?その可能性が100%ないとは言えないところが、やはり恐怖ではあります。
今日はこの辺で。