映画「めぐみ-引き裂かれた家族-)」観賞

大雨の土曜日。晴れていたら息子と国立競技場まで高校サッカー準決勝を見る予定でしたが、大雨のため予定変更。息子はそれでもテレビでサッカーを見ると言うので、一人で前々から見たかった「めぐみ」を渋谷まで見に行きました。館内はがらがらでしたが、なかなかいい映画館。GAGAユーセン直営の映画館のようです。
映画は拉致被害者横田めぐみさんの両親を中心とした、突然娘を失った家族の30年間の思いを追ったドキュメンタリー作品。1977年と言いますから、私が大学3年生の頃、父親が日本銀行に勤める、何不自由のない幸せか家族の長女14歳のめぐみさんが、帰宅途中突然姿を消してしまうと言う事件からはじめり、その後30年経っても生死がはっきりしない、家族にとってはなんとも理不尽な長い長い苦悩の歳月です。テレビの尋ね人番組に出演し、必死に訴える両親の姿は28年前の映像です。拉致から10年間近くたって、何となく北朝鮮の犯行ではないかとの兆候が現れ始めますが、結局その後更に10年間は、事件が北朝鮮の犯行であることを政府も捜査関係者も認めませんでした。こうした不可解な捜査状況はなんとも納得がしがたいと思うのは私だけでしょうか。政府や与党、野党とも、対北朝鮮問題に関しては、腫れ物に触るような、何か何か遠慮でもするような態度が長年続きました。この間、金丸・田辺土下座外交や、コメ支援、日本人妻一時帰国など、中途半端な外交政策が続きました。日本政府は拉致に関して本当に何も知らなかったのか?警察当局は本当に北朝鮮を疑わなかったのか?私はそんなはずはないと思います。日本には在日の方々がたくさんいます。朝鮮総連はおそらく政界とも繋がりがあるでしょう。そのつながりに部分で、暗い闇に隠れたものがあるような気がしてなりません。拉致被害者家族は、ただ純粋に家族が引き裂かれた、その国家的犯罪を憎んでいるだけです。こうした声を無視してきた政府や政界は、これからすべきことを自省から始めなければならないと強く思います。
今日はこの辺で。