映画「白頭山大噴火」

韓国のアクション映画「白頭山大噴火」をTOHOシネマ新宿にて鑑賞。

北朝鮮と中国の国境にある白頭山は、標高2744mの火山。火山噴火の記録は16世紀~18世紀頃にあったようだが、確かな記録がないと言われる。ただし、2002年~2005年にかけて群発地震が記録されており、噴火の可能性がゼロではない。古くは946年の噴火では、ソウルも地震が観測されたとのこと。したがって、この映画はけっして100%あり得ない話ではないかもしれない、との知識の上で観れば真実味があったかもしれない。

なお、忘れてはならないのは、当選における対日ゲリラの拠点になっていたこと。ここから金日成が首領として北朝鮮を支配する足掛かりをつくったとされる場所でもある。

そんな白頭山が大噴火を起こすところから話が始まる。最初の噴火は前兆に過ぎず、計4回の噴火が起こり、最後の噴火で朝鮮半島が破壊されてしまうという事態が発生。4回目の噴火を阻止するためには、北朝鮮核兵器を地下で爆発させ、マグマを噴火前に流出させるしかないという事態となり、その使命をハン・ジョンウが命令され、北朝鮮のスパイで、北に拘留されているイ・ビョンホンを脱出させ、命令を完遂させる任務を負うことに。に大スターが共演し、CGの迫力ある画面で大噴火の被害が映し出され、韓国映画のスケールの大きさを思い知る。話もユーモア感覚を交えて最後はほろっとさせるなど、よくできたアクション映画に仕上がっている。勿論こういう映画につきものの、「え、こんなことがあるの?」と思わせる場面はたくさんあるが、あくまでもエンタメとしてご勘弁を。

北朝鮮の非核化問題、米中の主導権争い、白頭山が中国国境にあり、そんなところで核を使用していいの?といった政治問題もいくつか出てきて、盛りだくさんの内容でありました。

今日はこの辺で。