映画「旅立つ息子へ」「サンドラの小さな家」

8月24日(火)、ギンレイホールにて映画二題鑑賞。

イスラエル映画「旅立つ息子へ」は珍しいイスラエル映画。映画のエンドロールが英語ともう一言語があったのですが、それがヘブライ語だったのでしょう。

自閉スペクトラム症候群の息子を持つ父親は、その息子と二人暮らし。妻は別居しているのか離婚しているのか説明がありませんが、息子を施設に入れることを望み、候補の施設を探し出して夫を説得。夫は息子の病気に苦労しながらも自分になつく息子と離れることは無理だとして二人暮らしをしてきたのであるが、成長していくにつれ扱いが難しくなっている。夫に決まった収入がなく、不安定な生活の中、息子を施設に連れて行こうとするが、パパと離れたくないと叫ぶ息子。こうしたことで、親は息子から子離れできない状態が続いてします。結局、息子は施設に入るのだが、そこで自分の居場所を見つけ、ついには親は子離れできる。そこで初めて、息子が親離れできないのではなく、自分が子離れできていなかったことに気づく姿が描かれる。

なお、この映画が「PG12」、つまり12歳以下は親が見せていいか否か判断せよ、という映倫の取り決め。この映画がなぜPG12指定になっているのか?と思っていたのですが、ある場面で息子の全裸となり、ペニスがぼかしがなく映る場面があります。映倫はぼかしをする必然性がないと判断し、その代わりPG12としたのではないかと想像しますが、そもそもあの場面でペニスを映し出す必然性は全くないと思うのですが、そもそも日本を市場とみていない映画なので仕方がないのかも?

アイルランド映画「サンドラの小さな家」は、DV夫から逃げてホテル住まいのサンドラが、二人の小さな娘を必死に育てる中で、安心して住める自分の家を持ちたいと一念発起し、勤め先の地主さんやボランティアの協力を得て小さな我が家を完成させようとする。DV夫は復縁を迫るが、とてもそんな気にはならず、しかし、娘との面会はさせなければならない義務がある。下の娘が夫に会いたがらないことから、サンドラが合わせないようにしているのではないかと疑う夫が、親権を争う訴えを起こすが、DVを娘が見ていたことを話し、親権を保つのだが、家の完成をみんなと祝っているときに、何とも卑劣な行為が夫からなされる。

両映画とも、期待していなかったのですが、眠気をも催すことなく見ることができ、したがって、まずまずの映画でありました。

今日はこの辺で。