黒川検事長の処分に?

黒川東京高検検事長の緊急事態宣言下における賭博麻雀と辞職。黒川氏の処分が法務省内の内規に基づく訓告となった件に関し、大きな批判が出ている。

週刊文春報道の事実関係を本人に面談と電話で調査したとのことだが、5月1日と13日の麻雀は間違いなく、2万円程度の賭け麻雀も事実、3年前から月1~2回、賭け麻雀をしていたことも事実と認めたが、深夜帰宅時のハイヤーは、産経新聞記者の使うハイヤーに同乗しただけ。このハイヤーの部分が、「一部事実とは異なる」というコメントだったようです。この本人への聴取のみで早々に訓告処分が決まり、再調査はしないとのこと。これは森友の文書改竄で亡くなった赤木氏の奥さんが求めた再調査を拒否した政府の態度と全く同じ。

朝日新聞は、麻雀をした社員に聴取し、3年前から月2~3回、緊急事態宣言下で4回と供述したと紙面に記載していました。1~2回と2~3回では微妙に違いますし、緊急事態宣言下の2回と4回では相当違います。

共同通信は、法務省は懲戒を求めたようですが、官邸が拒否したと報じていますが、政府は否定しています。本日の参議院決算委員会での共産党山添拓氏の質問に、菅官房長官はいい加減な答弁をしていました。任命権者の内閣が「ただ報告を受け、いいじゃないの」では、あまりにも無責任。やはり何らかの関与があるのでしょう。

訓告では必ず世論の批判が起こることは官邸も想像がつくはず。にもかかわらず訓告でよしとした理由は何か。可能性として以下のことが考えられます。

1.黒川氏に借りがある、あるいは弱みを握られている。

2.官邸がすべて法務省検察庁検事総長に最後まで責任を押し付けるストーリーで乗り切れると思っている。

両方が正しいかもしれません。

この問題もすぐには片付かない問題を残しました。

今日はこの辺で。