「桜を見る会」の醜聞

12月8日の衆議院予算委員で共産党の田村智子議員が、首相主催の新宿御苑での「桜を見る会」について鋭い質問をしました。これに対して、安倍総理以下、羽生田門下大臣、内閣官房の官房長はたじたじの答弁。久しぶりの痛快な質疑を国会中継録画で見させていただきました。

とかく世間の人は、例えば天皇陛下即位に伴う祝賀晩餐会に招待されたとか、お茶会に招待されたとかを自慢する風潮がありますが、首相主催の「桜を見る会」も核は落ちるものの、自慢話にはなるのでしょう。内閣府から招待状が届いたら、自分は何か偉くなったような気がするのかもしれません。そんな人間の心理をうまく使った「桜を見る会」への招待。しかも、安倍首相が金を出しているのではなく、公金、すなわち招待されることがない99.999%の国民の税金で飲み食い自由の宴を享受させるのですから、こんなおいしい選挙活動はありません。

この国会質問をした田村智子さんは、私の母校の後輩にあたります。鋭い舌鋒で今後も厳しく政府の不正をただしていっていただければと思います。

なお、安倍総理が今後は「桜を見る会」を中止する旨発表したとのこと。こんな発表をこの問題の終結にはできません。

更にもう一言、内閣府の役人の答弁では、招待客の名簿は1年未満の保存期間で、終了したならばすぐに消去するとのこと。理由は、個人情報1万人以上の保存はリスクがあるとのこと。これもまた見え見えの嘘答弁。個人情報については、加計問題の時も、首相官邸への出入館記録をすぐに消去していたとの答弁に使われましたが、誠に都合のいい言い訳。しかし、こんな信じがたい答弁を信じる人がいるとは思えません。なぜこんな答弁がまかり通るのか?日本の民主主義の危機がすぐそこに見えてしまいます。

今日はこの辺で。