映画「よこがお」

9月1日(日)、テアトル新宿にて日本映画「よこがお」鑑賞。深田晃司監督-筒井真理子のコンビによる「渕にたつ」に続いての作品。深田監督のオリジナル脚本作品でもあり、彼の大きな才能を感じるとともに、筒井真理子さんの演技にも脱帽の名作でした。

深田監督は、主演女優に筒井真理子さんを想定し、本人の快諾も得て脚本を書いたということで、筒井さんのイメージそのままを映画で表現したので、作り易かった、といった感想を述べていましたが、まさに筒井さんの魅力を大いに引き出した作品。今年の日本映画の賞レースでは、二人ともかなり候補になること間違いないでしょう。

物語は、まじめに働き、評価も高い訪問看護師が、とある事件をきっかけに加害者扱いされ、そして被害者にもなっていく姿を描くのですが、過去と現在を巧みに交差させた脚本が展開されるため、私にはその辺が鈍感でわからなかったのですが、それでも筒井さんの表情を見ているだけでも価値のある作品。彼女はもう数年で還暦を迎えるとのことですが、信じられない若さであり、その大胆な演技も相まって、いま日本で最も輝いている女優さんではないでしょうか。ぜひ次も主役での演技を観てみたいと思います。

今日はこの辺で。