演劇「長屋紳士録」

俳優の柄本明が主催する演劇集団「東京乾電池」の「長屋紳士録」を高円寺の座・高円寺で妻と二人で観劇。
「長屋紳士録」は小津安二郎が戦後初めて作った映画で、混乱続く東京下町の長屋を舞台にした人情劇。
浮浪児がたくさんいた頃の東京で、長屋の一人が東京九段で父親とはぐれた子供を長屋につれてきて、そこの住人のおばさんが一晩泊めることに。一晩が二晩になり、約一週間面倒を見るうちに情が移ってくる話を太い幹に、長屋の住人や近くの人たちの人生模様を描く作品。
東京乾電池には60名近くの役者が所属し、そのうちの約40名がこの芝居に出演していました。
小津安二郎の映画がベースだけに、淡々とした流れで、舞台も何度も変ります。そして最後にほろりとさせるところが小津作品たる所以か。
今日はこの辺で。