映画「コリーニ事件」

ドイツ映画「コリーニ事件」を武蔵野館にて鑑賞。

予備知識なく鑑賞したのですが、「~事件」とあるので、誰かのスキャンダル事件をテーマにした映画と思ったのですが、ナチスに関わる映画でありました。

コリーニというイタリア人が、ドイツの大物実業家を殺害し、逃げることなくすぐに逮捕され裁判まで沈黙を貫く。国選弁護人となったトルコ系の弁護士が、真相を突き止め、コリーニ事件に潜む、かつてドイツにあった悪法を暴いていく。

イタリアは枢軸国としてドイツ・日本と三国同盟をくみ、連合国と闘ったのですが、1943年の連合国軍の上陸で降伏、その後はドイツに占領されることになる。イタリアにはドイツ軍と戦うパルチザンが生まれ、ドイツの敵となる。イタリアのとある町でドイツ軍による虐殺事件があり、それを首謀した将校が殺された実業家。コリーニはかつてその実業家を訴えていたが、それはある法律によって却下されていた。その法律がどうやってできたのかが問われることになる。

今ではナチスの行為を厳しく断罪するドイツですが、一時期ナチスの行為をご破算にするような法律ができたことがあったようです。通称ドレアー法というようですが、この辺の事情を調べる必要があります。

もう一つ、この映画で懐かしい人が出演しています。コリーニに扮したフランコ・ネロマカロニウェスタンで活躍した方ですが、随分お年を召しました。それでもクリンス・イーストウッドジュリアーノ・ジェンマと並ぶスターでした。

今日はこの辺で。