映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」

イギリス映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」をギンレイホールにて鑑賞。
日本人のメーキャップアーチストが、ゲーリー・オールドマンをチャーチルそっくりに仕上げ、アカデミー賞を取ったことでも話題になりましたが、1940年のナチスドイツ優勢の戦況の中、イギリスで首相になったチャーチルの苦悩の様子を描いている作品。決して鉄の男ではなく、イギリスおよびヨーロッパをいかに凶暴なヒトラーから守るかを考えた男の姿を描いています。
ダンケルクの戦いは映画にもよく出てきますが、海岸に追い詰められた連合国軍が敗走する戦い。そこではたくさんのイギリス兵も犠牲になりましたが、そんな中前首相のチェンバレンハリファックスの対独宥和派に対して、断固として戦うことを訴えるチャーチル。しかし若者の死を思い弱気になる姿も描いています。
第二次大戦(欧州)とは何だったのか。ドイツ、イタリアに代表されるファシズムの台頭に対して、民主主義を貫く英仏米。70年前の世界は、まだまだ帝国主義的思想が跋扈し、戦争することが当たり前だった時代で、戦場での若者の死は当然だったのでしょうか?
それに対して戦後70年がたった現代、いまだに米英は戦争をやむを得ないものとしてとらえている気がします。戦争による若者や民衆の死は当たり前のものではないことを、改めてこの映画を見て感じた次第です。
今日はこの辺で。