2026-06-01から1ヶ月間の記事一覧
原宏一氏は1954年生まれと言いますから、既に70歳を超えたベテラン作家。大学卒業後コピーライターとなり、小説家となったのが1997年頃のようですから、かなり遅いデビュー。本作「穢れ舌」は、飲食業界の評価会社の女性社長が、顧客の要請の基づきその飲食…
天童さんが最後のあとがき(謝辞)で述べているように、かつて見た市川崑監督の横溝正史作「八墓村」を連想して書いた「昭和探偵物語」読了。 時代は戦後20年たったころ。尽忠村という田舎の村が、米軍将校の助言で「平和村」に改名することになり、そのイベ…
天童作品は「悼む人」に代表されるように、人間の悲しみや救いを描くものが多いが、本作「ジェンダー・クライム」は、刑事を主人公としたスリラーもの。しかしながら、やはり悲しみや救いを求める人間像が描かれている点では、天童作品らしい作品。 警視庁八…