映画「西鶴一代女」

お盆休みは大学などの講演会やシンポジウムもあまりない時期。映画館の映画も今一つひきつける作品がない。そんな中、京橋の国立アーカイブで14日、溝口健司監督作品「西鶴一代女」を見つけ、行ってきました。
井原西鶴の「好色一代女」を脚色し、一代女を田中絹代が演じた1952年製作の作品で、これはなかなか見ごたえがありました。
一時は3万石の大名の側女となり、世継ぎを生んだものの、追い出され、最後は遊女にまで堕落する女の一生田中絹代が見事に演じ切りました。当時は動くカメラがなかったのか?固定カメラを使い場面ごとに画面が変わるスタイルでしたが、それほど違和感はなく、脇の役者を含めて、悲しい女の性を演じた田中絹代という女優の偉大さを再認識しました。