石牟礼道子氏を送る会

4月15日の日曜日、映画「ダンガル」を持た後、有楽町駅の反対側、朝日ホールにて石牟礼道子氏を送る会に出席。ホールはすでにいっぱいで、別室にてモニターで講演者のお話を聞く。
石牟礼さんは水俣病を文学の面から世に知らしめ、かつ活動家としても活躍された方。私も水俣病に関心を持たなかったら本も読まなかったでしょうが、やはり「苦海浄土」の表現力は強烈な印象を読者に与え、その影響力は相当なものであったろうと想像されます。
壇上には、石牟礼さんのご子息、水俣病患者で漁師の緒方正人氏ほか、全部で11名が石牟礼さんとの思い出を語られました。
美智子皇后様とも親交があり、当日献花にいらしたことがご子息から報告もありました。
水俣病に関しては、まだ最終決着が済んでいない大きな問題ですが、次第に患者の立場に立った方々が亡くなっていくことは仕方のないことですが、さみしいことでもあります。決して風化させてはならないのは、企業や政治、行政が真実を隠していたこと、あるいは見て見ぬふりをしたことの罪です。同じようなことが再発しないことを石牟礼さんも思っていることでしょう。
今日はこの辺で。