映画「ハイドリヒを撃て」

映画「ハイドリヒを撃て」を武蔵野館で16日に鑑賞。朝一番の9:45からの会を目標に行ったのですが、すでに売り切れで、かつその後の二回も売り切れ。お盆とはいえ、平日でどうして?止む無く17:05からの回を予約して出直し。
作品自体に人気があるのは間違いないでしょうが、サンデー毎日の方が多いのと、休みがまだ継続中の方が多いのでしょう。
ヒトラーヒムラーに次ぐ、ナチスドイツのNO.3といわれたハイドリヒがチェコプラハにいた頃に暗殺された史実を基に作られた作品ですが、過去にも2回映画化されたのことですが、私自身は全く歴史的知識なし。おそまつなことです。
さて、作品はパラシュートでチェコに侵入した二人の兵士が、チェコの反ナチスの協力者の支援を受けてハイドリヒの暗殺を計画し、結果的にハイドリヒは死ぬのですが、この暗殺事件に対してナチスが取ったすさまじい報復が最後に描かれます。一人の大物を殺したがために、何千人という市民を殺されることになるという悲劇。もちろん首謀者の二人も殺されてしまうのですが、何という不条理。正しい作戦だったのか。
この映画を観た日に、NHKで放映されたNHKスペシャル「インパール作戦」を見ました。この作戦もまた、兵站が全く不十分な状況で、軍の上層部の情実で行われてしまった無謀な作戦で3万人もの日本兵が死んでいった事実。そして、この作戦の失敗に対して誰も責任を取っていない不条理。牟田口中将が主導権を取って実行した作戦ということですが、彼は戦犯になることもなく戦後20年、生き続けており、何ら反省の意思もないインタビューが流れていました。番組の最後に、当時23歳の中尉が涙を流して、兵隊だけがしに、将校、下士官は生き延びた、自軍の兵隊を何人殺してでも、作戦が成功すれば問題なし、という考えが日本の軍上層部の戦争観だったことを語っていたのが印象的でした。
今日はこの辺で。