映画「リトルボーイ」

ギンレイホールにてアメリカ映画「リトルボーイ」鑑賞。
リトルボーイという名称は、広島に原爆を落とした飛行機の名前として知られていますが、この映画はそれに引っ掛けた主題となっているところがミソ。
アメリカ、カリフォルニアのある地方都市に住む一家、優しい両親と血気はやる兄、そして主人公のリトルボーイは8歳になる少年。少年は最近少しも身長が伸びず、リトルボーイと呼ばれるようなオチビ君。彼は両親、特に父親をこよなく愛する少年だが、その父親は太平洋戦争に駆り出され南洋の島へ。少年はひたすら父親の帰還を望む毎日だが、そんな時に日系アメリカ人のハシモトに出会い、迫害される彼と仲良くなり、お互いに信じあうように。
そんな中、父親の戦死の報が届き、家族は悲しみに暮れるが。
この映画は、家族愛はもちろんだが、一番は戦争と戦争によりもたらされる差別を浮き彫りにし、批判しているところにある。
最後はハッピーエンドで、ついつい涙が出てしまう展開。
戦争中の日系人収容所への批判、そして原爆への批判を盛り込み、インパクトのある映画でした。
但し、原爆投下が戦争終結を早めたという事実を大半のアメリカ人が思い込んでいることに対しても、十分理解できる内容でした。
今日はこの辺で。