映画「リリーのすべて」「キャロル」

本日は会社創立記念日にて休日。今週は月曜日も通院で休みを取ったことから夏休みの延長のような週。
ギンレイホールにてLGBTを扱った映画を二本。最近はLGBT映画がはやりのようですが、本日の日本は高い評価を受けている作品で、居眠りすることなく観れました。
リリーのすべて」は「T」すなわちトランスジェンダーを扱った映画。1920年代のデンマークコペンハーゲン。ともに画家の夫婦のうち、夫がトランスジェンダーに悩み、妻が必死にそれを支える。しかし、身体と精神の性の矛盾に耐えることができずに、最後は性転換手術を受け、最後の手術に失敗して命を閉じる。これが世界で最初の性転換手術となったようです。今でも偏見のあるトランスジェンダーですが、戦前では考えられないような異様なものだったのでしょうが、現代にいたっても、なかなか理解されない状況。難しい問題です。
「キャロル」は、大女優のケイト・ブランシェット主演の「L」、すなわちレズの映画。レズではあるけれども夫との間に子供もおり、バイセクシャルともとれる役柄。ルーニー・マーラ扮する若い店員さんと親しくなり、愛し合うのですが、それが子供の養育権の問題で不利になってしまう。夫から見れば、やはり理解できない妻であり、妻から見ればそれが負い目でもある。今でこそ先進国ではレズ、ゲイ同士の結婚も認められてきたようで、日本でも渋谷区や世田谷区が条例で緩和しているようですが、やはり世間的には理解が少ない状況。
性的少数者問題については、社会問題化したのが日本ではつい最近であり、これからの長い戦いが続くと思われます。
今日はこの辺で。