辻村深月「ツナグ」

辻村深月「ツナグ」を読了。辻村作品は初めて。
生者と死者をそれぞれ一回だけ会わせることができる使者=ツナグ役割を持つ青年、歩美。彼が間を取り持つ様々な死者と生者の物語が綴られます。親と子、親友、アイドルとファンなど。そこにはそれぞれが抱えていた人生の苦楽を、生者も死者もわだかまりを取り除いて、一方はこれからも生きていき、一方は安楽の世界に帰っていく様が描かれます。
天童荒太の「悼む人」によく似たシチュエーションで、この作品もまた味のあるストーリーでした。
今日はこの辺で。