原田マハ「奇跡の人」

原田マハが、アメリカのヘレンケラーとサリバン先生の物語を日本版にして描いた「奇跡の人」読了。
安先生と目、耳、口が不自由な子供れんとの壮絶な教育過程を描き、安先生の執念とれんの隠された才能が実を結んでいく様は感動的であり、最後は泣けてなけて仕方がありませんでした。
我々は、目と耳と話すことによって、物体の形や名前を頭に記憶させ、固定的にとらえることができますが、れんは1歳の時にそのすべてを奪われたため、手で感触をつかむだけで、それが名前なのかどうかも理解できない状態。これを理解させることの大変さは、想像を絶するものがあります。それを根気よく成し遂げようとする安先生の執念には脱帽。アン・バンクロフトとパティ―デュークの映画や、日本でも舞台がありましたが、是非観てみたいものです。
感動の作品を皆様も是非お読みください。
今日はこの辺で。