映画三題

昨日11月22日は武蔵野館で「6歳のボクが大人になるまで」鑑賞。映画タイトルのそのまま、同じ役者が同じ役を12年間演じる壮大な試み。ストーリーは決してドラマチックではないのですが、リチャード・リンクレイター監督の発想は壮大で奇抜。親の二人の役者さんはさすがにそれほどの変化がないと言えばないのですが、かわいい6歳の少年が18歳になるまでの記録映画のような発想はなかなか生まれません。次第に大人に成長していく様子も物語の中でうまくとらえられており、不思議感覚の映画でした。
今日はギンレイホールで二本立て鑑賞。どちらも現実離れしたラブストーリー。
一本目は「ルビー・パークス」主人公の青年小説家が夢で見た女性を小説で作り上げ、実際にその女性が青年の前に現れ同居する。二人は互いに愛し合うのですが、小説そのままの彼女の出現に戸惑う青年。そして束縛を逃れたい彼女。複雑怪奇な話でした。
二本目は「her/世界で一つの彼女」はさらに上を行くIT技術が生んだ恋人との恋愛。代筆ライターの主人公の男性が、人工知能から生まれた声を発する女性と恋に落ちる。妻と別居状態の彼は妻と別れる決心をし、人工知能から生まれた声だけの女性と楽しい日々を送ろうとするが、別れる妻から形のない者への愛情について疑問を投げかけられたことから悩み、声の女性との決別を決心する。
二本目は眠さをこらえてみたこともあり、印象が薄いのですが、チャットやフェイスブックが全盛の今の時代、決して近未来的な話ではなく、現実社会にもありそうな話でした。
今日はこの辺で。