映画「トゥ・ザ・ワンダー」、「パッション」

1月18日(土)にギンレイホールで映画鑑賞。一本はイタリアの巨匠、ベルナルド・ベルドリッチ監督の「孤独な天使たち」。14歳の自閉症気味の少年の成長物語。ベルトリッチ監督らしくない小品で、内容もいまいちでした。
もう一本の「トゥ・ザ・ワンダー」は、これもまた巨匠といわれるテレンス・マリック作品で、印象的な作品。ストーリーはあるものの、セリフはほとんどない、抒情的で詩的な作品。
「アルゴ」でアカデミー賞を取ったベン・アフレックにも、ほとんどセリフはありません。
一番の魅力はオルガ・キュリレンコの幻想的なまでの美しさ。レイチェル・マクアダムスもかなり魅力的ではありましたが、キュリレンコの美しさの前ではかないませんでした。
マリック監督は、映像美の美しさとキュリレンコの美貌を極限まで追求しようとしたかのように感じました。幻想的な映像と女優の美しさが、ストーリーなど、どうでもいいと思わせる作品で、私は気に入りました。
もう一本、1月23日(木)には地元下高井戸シネマで、ブライアン・デ・パルマ監督作品「パッション」を鑑賞。パルマ作品は、かつて「白いドレスの女」で魅了されたのを覚えていますが、久々のサスペンス。この作品に悪女役で出ているのがれいちぇる・マクアダムス。トゥ・ザ・ワンダーでも魅力的でしたが、この作品でも悪女を魅力的に演じています。そのレイチェルが何者かに殺されますが、途中で誰が殺したかが見え見えになりました・・・、ところが?ここがパルマ監督の真骨頂。誰が犯人かは見てのお楽しみ。
今日はこの辺で。