映画「遺体 明日への十日間」

映画「遺体 明日への十日間」鑑賞。
3.11大震災直後の釜石の遺体安置所が舞台。津波にのまれて無くなった遺体が次々に運び込まれ、遺族との様々な出会いがあるのですが、この映画は、その遺体を主人公に、死んだ亡きがらも生きた人間のように扱い尊く扱うことの意義を訴え、死の尊厳を観客に問うています。
震災直後のため、遺体はまるで「物」のように運ばれてきます。混乱の中で、救助する側も大変な苦労があったでしょうが、流された家屋の中から、あるいは土砂の中からどろんこになって見つかる多数の遺体がぞんざいに扱われる光景を見て、西田敏行演じる元葬儀社につとめていたボランティア男性が、遺体の扱い方について見本を示してくれます。
そして最初はどうすればいいかわからなかった市役所の担当者なども、啓発されていく、といった話。
大震災で亡くなった人、行方不明の人は19,000名強。多くの遺体安置所は混乱を極めたことでしょう。そんな混乱の一部をこの映画で見せてもらいました。
今日はこの辺で。