映画「RAILWAYS」、「アウトレイジ」

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本日は映画二本観賞。それも全く趣の違う作品二本。
「RAILWAYS49歳で電車運転士になった男」は、49歳のエリートサラリーマンが、その地位と収入を捨て、子供の頃からの夢だった田舎の電車の運転士になる話。勿論、彼が運転手になるきっかけは、単に夢を実現したいからと言うだけでなく、田舎の母親の病気や、会社の同僚の死がありました。特に工場閉鎖というリストラを推進した彼には、大きな心の負目もあったのでしょう。しなしながら、なかなかできることではありません。そんなサラリーマンの夢実現と、家族とのふれあいを描くほんのりとした映画でした。主演の中井貴一は、「彼しかこの役は出来ない」と言っていいくらいの適役でした。
さて、もう一本は北野武監督、ビートたけし主演の暴力映画「アウトレイジ」。映画のキャッチコピーどおり、「全員悪人」のやくざ映画。この映画には、確かに善人は出てきません。と言うよりも、やくざ以外の人間は出てきません。そしてすさまじい暴力描写。縦社会の命令絶対を至上とするが故に、トップの親分の言うことがすべて。下部組織はトップの命令を守るしか生きていく術がない社会。
北野武はこの映画で何を訴えたかったのか?そんな難しいことを考える映画ではないのが本当のところ。これは単に、やくざと暴力の単純な映画としか解釈できない作品でしょう。
それにしても、普段悪役のイメージがない三浦友和(最近は悪役をやっていますが)や加勢亮が悪役をやるとそれだけで凄みが増します。配役だけはすばらしいものでした。
今日はこの辺で。