フランス映画「オーケストラ」

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昨晩、渋谷でフランス映画「オーケストラ」鑑賞。こんなにいい映画が東京でも3館しか上映していないとは?これからもっと拡大上映してほしいものです。
映画の舞台はモスクワとパリ。共産党独裁時代のモスクワ、ボリショイ交響楽団で天才指揮者といわれた主人公の指揮者は、30年前のブレジネフ時代に迫害を受け指揮者の座を追われ、清掃員にされたまま。その迫害の背景には反ユダヤがあり、ラストの方で解き明かされます。
その指揮者がとんでもない計画をたくらんでパリへ。そこには、かつて迫害を受けた楽団のバイオリニストの娘が、有名なバイオリニストとなって活動しています。指揮者はそのバイオリニストを指名します。
30年も前のかつての仲間を集めて、リハーサルもなしで演奏会が始めること自体、荒唐無稽な話ですが、それは笑いを誘うご愛嬌。
紆余曲折を経て、ついにパリの大劇場での演奏会がスタートします。最初はプロとは思われないばらばらな演奏が、バイオリンソリストが演奏を始めたとたんに、すばらしい協奏曲が始まります。
チャイコフスキーの曲に乗って、かつての迫害時代の映像が描写され、感動が高まります。
多くのロシア人俳優が出演している中、バイオリニストを演じるメラニー・ロランの美しさが際立ちます。彼女は「イングロリアス・バスターズ」にも出演して、強い印象を残しましたが、この作品ではそれ以上の美しさ。今後のフランス映画の代表女優になる予感を感じさせます。
今年もかなりのペースで映画を観ていますが、間違いなくNO.1の作品でした。
今日はこの辺で。