裁判員裁判

今日から来週月曜日まで、勤続30年の功労休暇をいただきました。私は現在出向中ですが、出向もとの会社は、出向先から見るといい会社です。数年前に、出向もとの会社もリストラを行いましたが、勤続功労休暇制度は廃止せず、残りました。不況の中リストラを行う会社が多いですが、こうした休暇制度にも賛否両論あるでしょうが、折角なので今回消化することにしました。明日から北京に安いツアー旅行に行きますが、今日は空白。午後から東京地裁に裁判の傍聴に行くことにしました。
地裁に到着して今日の公判予定表を見ると、何件か裁判員裁判がありました。そのうちの2件を短時間ながら傍聴できました。
1件目は息子(といっても40~50代)が父親を殴り、そのまま放置したため父親が亡くなったという事件。検察の論告求刑と、弁護士の最終弁論を傍聴することができました。
父親は職人で酒癖が悪く、昔から酒を飲んでは母親を殴り、子供たちに暴言を吐いていたようです。そのため母親は随分前に家を出て、姉も耐え切れずに家を出てしまい、事件当時は二人暮らし。父親は既に仕事からは引退したものの、昼間から酒を飲んでいたようです。そうした暮らしの中で、ある日息子が耐え切れず(父親が原因のトラブルがあったようですが)、父親を殴り、放置したため死亡させたという傷害致死事件。これを裁く裁判員は迷うでしょう。
求刑は懲役7年。最終弁論では情状酌量で執行猶予判決を訴えていました。
さて、その裁判員ですが、6名が裁判官席に鎮座していましたが、若い人から年配者まで、男4人、女2人の構成。「え!!こんな人が?」と思われるようなあごひげを生やした若いアンちゃんもいました。その若者、裁判中に居眠りもしていました。お疲れなんでしょうが、皆が見ている前で、しかも傷害致死という重大事件を扱う裁判で居眠りはどんなものでしょう。こんな裁判員に裁かれるのも不幸なことです。
どんな判決が出るのか?明日の判決を注目しましょう。
2件目は強姦致傷事件。若い、頼りない青年が泣きながら詫びていました。出会い系サイトでSEXの相手を探して100人以上の女性と関係を持ち、事件当日SEXできなかったから強姦したという事件。この事件では誰も情状酌量を言わないでしょう。被告人は病気かもしれませんが、それでも最大限の罪を選択するのではないか。こんな男が世の中にたくさん存在することを思うと、やりきれなくなります。
今日はこの辺で。